2020/10/20
堺市で屋上防水工事を実施し、雨漏りが改善された内容のご紹介
堺市のマンション最上階に雨漏りがするとの事で、現地調査に伺いました。
こちらの記事は堺市で施工させて頂いた屋上防水工事の様子を詳しくご紹介します。
こちらのマンションの防水工事以外の全体的な施工内容は下記ページをご覧ください。
■堺市 屋上に水溜まり、雨漏りしていたダイワハウスの賃貸物件
屋上防水施工前の点検の様子
大量の雨水が溜まった屋上
雨漏りの原因を究明する為に屋上の点検をしたところ、屋上全体に大量の雨水が溜まっているのが確認できました。
雨漏りの原因 その1
排水溝が詰まり、雨水が溜まる屋上
本来排水溝に雨水が流れるので、屋上に溜まることほとんどありませんが、どうやら排水溝が詰まってしまい流れが悪くなっている様子です。
雨漏りの原因 その2
既存の塩ビシート防水の捲れ
屋上には元々塩ビシート防水が施されていますので、本来は雨漏りがしないはずです。
点検をすすめると写真のように塩ビシートを固定するパッチが捲れてしまって、その隙間に雨水が侵入して雨漏りとなったようです。
防水工事着工までの雨漏りの応急処置
詰まりを取り除き、雨水の流れが良くなった排水溝
ひとまず屋上に溜まった雨水を排出させるために、ドレン(排水溝)を外して廻りの土を取り除きました。
ドレンは計4箇所あり、みるみるうちに雨水が流れていきます。
既存の塩ビシート防水の剥がれをコーキングで応急処置
工事着工までに雨が降っては再び雨漏りが発生してしまう為、塩ビシートの剥がれにコーキングを打ち込み隙間を埋めて応急処置をしました。
雨漏り修理に屋上防水工事のご提案
防水工事前の屋上全体の様子
元々屋上防水に施工されているのは塩ビシート防水です。
塩ビシート防水の耐用年数は約15~20年と、数ある防水工事の中でトップクラスの耐久性を誇ります。
こちらのマンションは築20年程で丁度耐用年数も過ぎたという点と、実際に防水層が捲れて雨漏りが発生していたという点も踏まえ、新たに塩ビシート防水での屋上防水工事をご提案させて頂きました。
塩ビシート防水工事の詳しい説明はこちらのページも是非ご参考ください
塩ビシート防水【防水工事の種類と耐久性の違いについて】
堺市で実施した屋上防水工事(塩ビシート防水)のご紹介
今回施工させて頂く防水工事の方法は塩ビシート防水(機械固定工法)です。
塩ビシート防水には密着工法と今回施工させて頂く機械固定工法の2種類存在します。
密着工法 | プライマー(接着剤)で下地と塩ビシートを密着させ、防水層を作る。 どんな下地にも施工可能だが、下地の状態が良くないと(凸凹など)接着剤の付きが悪くなる為、事前の下地調整は必要。 |
機械固定工法 | 機械で塩ビシートを固定する工法。接着剤は使用しません。 塩ビシートと下地の間に絶縁シートを敷くのが特徴で、そのことから別名絶縁工法とも呼ばれる。 絶縁シートを間に挟むことから、下地の状態に左右されずに施工が可能。 |
今回は屋上下地の影響を受けにくい、機械固定工法で屋上の防水工事を施工させて頂きます。
屋上に塩ビシート防水(機械固定工法)の施工
既存の塩ビシート防水層の上から絶縁シート貼り
まずは機械固定工法の最大の特徴でもある、”絶縁シート”を屋上全体に敷きます。
絶縁シートを敷くことで屋上下地が多少傷んだ状態でも施工が可能です。
屋上下地と絶縁シートを専用ディスクで固定
絶縁シートを屋上下地に専用ディスクで固定します。固定の際にドリルを使用するので、機械音が響きます。
この機械音こそが塩ビシート防水(機械固定工法)のデメリットでもあります。
機械音が気になる場合は、機械を使用しない塩ビシート防水(密着工法)という選択肢もあります。
絶縁シートの上に塩ビシートを敷く
絶縁シートと屋上下地の固定を終えたら、その上から塩ビシートを敷きます。
塩ビシート同士を熱融着
塩ビシートを敷く際に、塩ビシート同士に隙間ができてしまいます。
しかしその隙間から雨水が侵入してしまっては、何のための防水工事か分かりませんよね。
隙間をなくす為に塩ビシート同士を熱で溶かして融着させ、徹底的に雨水の侵入を防ぎます。
塩ビシートの上から、ディスクを電磁波で加熱
前途でご紹介した通り、機械固定工法は接着剤などで塩ビシートを密着させるわけではありません。
事前に絶縁シートを固定の際に取付けたディスクを、塩ビシートの上から電磁波で加熱をさせます。
加熱することで塩ビシートとディスクが圧着し、固定されるのです。
熱融着させた塩ビシート同士をシール材で保護
先ほど熱融着をさせた塩ビシート同士の継ぎ目をシール材で保護をして、完成です。
屋上防水工事の完成の様子
屋上防水工事施工前
雨水が溜まり、雨漏りに悩まされていた屋上が…
屋上防水工事施工後
塩ビシート防水(機械固定工法)で施工したことにより、新たな防水層ができて雨漏りの心配もなくなりました。
雨漏りが改善された屋上全体
排水溝(ドレン)の中身もしっかりと防水工事をさせて頂きました。
これで雨水が屋上に溜まることなく、尚且つ屋上全体に防水工事が施されているので大雨でも安心ですね。
屋上防水工事は早めがおすすめ
屋上は陸屋根としての役割もあります。
しかし通常の屋根と違い傾斜がほとんどない為、雨水が溜まりやすいのも事実。更に屋上は日陰がない場合がほとんどですので、紫外線による防水層の劣化は防げません。
屋上の防水層の耐用年数が過ぎてしまうと、今回のような雨漏りに繋がってしまう可能性が増えます。
その為、屋上防水層には適切なメンテナンスと、しっかりと耐用年数を意識した早目の対策が大切です。
屋上防水工事には塩ビシート防水が良く選ばれます
今回施工させて頂いた塩ビシート防水工事の耐用年数は約15~20年程です。
ウレタン防水工事やFRP防水工事などは塗装による防水なので、定期的なトップコート塗布といったメンテナンスが必要です。しかし塩ビシート防水工事はシート防水の特性上、塗り直しなどのメンテナンスが一切不要なのも魅力の1つではないでしょうか。
更に戸建て住宅の屋上に限らず、今回のようなマンションやビルの屋上ですと膨大な面積になります。
広い面積を塗装で防水工事となると膨大な時間がかかってしまいますが、塩ビシート防水はシートを敷くことで一気に防水層を作り出すことができます。
その為、屋上防水には塩ビシート防水が良く選ばれ、おすすめの防水工事でもあります。
屋上防水工事の事例をご紹介
羽曳野市で防水工事【雨漏り解決】屋上が原因
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東大阪市にてビルの屋上防水の施工
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