サイデイングの柄をそのまま残すなら【クリアー塗装】がおすすめ
窯業系サイデイングボードの塗装工事の際に、現在のタイル調やレンガ調の柄をお気に入りで、そのまま残したいとお考えなら、クリアー塗装がおすすめです。
但しクリアー塗装をする場合にいは色々な条件もあります。今回はその条件も含めてお話したいと思います。
クリアー塗装なら現在の外壁の柄をそのまま生かせます
こちらのお家の様に、外壁の窯業系サイディングボードの柄が古レンガ調の場合でも通常のシリコン塗料等の単色で塗装すると・・・
凹凸はそのまま残りますが、レンガ調の柄は消えてしまいます。
こちらのお家も古レンガ調のサイディングボードで、外壁塗装はしたいけど今のこの柄が消えてしまうのはイヤだという事で、クリアー塗装をお薦めさせていただきました。
こちらがクリアー塗装施工後の写真です。
外壁は元の柄がそのまま残り、屋根や樋・軒天等はキレイに塗装しなおしました。
近くで見た写真です。
コーキングには劣化が見られますが、外壁のサイディングボード自体はそこまで変色等していません。
コーキングを打ち直し、艶有クリアーで仕上げた状態です。
元の柄をそのまま生かした仕上げです。
クリアー塗装の工程
他の塗装工事と同じく高圧洗浄します。
そしてハケやローラーで塗っていいきます。クリアー塗装に下塗りはありません。
クリアーを2回塗って完了です!
外壁の形状が複雑な場合、このように機械を用いてスプレー塗装する場合もあります。
クリアー塗装が可能な条件
外壁の柄をそのまま生かせるクリアー塗装ですが、どんな外壁にも施工出来るわけではなく、条件があります。
その一番大きな条件は、窯業系サイディングボードの外壁にほとんど傷みや劣化が無いという事です。
クリアー塗装なので当然透明の塗料です。イコール今現在の外壁の状態がそのまま出ますので、劣化して変色が激しい壁にはあまりおすすめできません。
コーキング部分は打ち替えますので劣化していても問題ありません。
こちらのお家の様に全体的に外壁が色あせている場合・・・
このように手で触るとチョーキングが激しく、高圧洗浄するとかなり変色することが予想されます。
またこのように大きなひび割れがあると補修が必要になり、その部分は補修跡が目立ちます。
クリアー塗装が可能なお家の目安としては、築年数でいうとおよそ10年前後ぐらいとなります。
但し、築年数が10年以上経過していても、日当たり等の環境により変わってきますので一概には言えませんので、今お住いのお家の外壁がクリアー塗装可能かどうかは、現地での確認が必要になります。
代表的な塗料は日本ペイントのUVプロテクトクリアーシリーズです。
クリアー塗装は無理だけど、単色の塗装はイヤだという場合は他に吹付多彩模様やツートンカラーでの塗装がおすすめです。